犬の怒った表情から理解する
威嚇の表情と警戒(怖がっている時)の表情
犬の怒った表情には、基本的に威嚇と警戒の2種類があります。
威嚇の表情の場合は、前歯だけを見せる程度の口の開き方をし、耳や尻尾が立ったままの状態です。
威嚇の状態で、いつでも攻撃に移れる体制ですから、体は前足に体重が乗った状態でかまえている状況になっています。
逆に警戒の表情の場合は、歯を全部奥歯まで見えるくらい口を開け、耳は寝た状態、尻尾も下がった状態です。
警戒状態ですから、恐怖心から体は後ろ足に体重がかかり、その場から逃げたくて自分を守りたい体制となり、不安な状態となっています。
トイプードルは、耳が被毛の重さで垂れ下がっていますので、わかりにくいですが、上の写真は、警戒の表情になります。
威嚇の表情と警戒の表情での注意点
威嚇の表情の場合は、攻撃の体制ですから、自分の方が強いぞ!ということになります。自分の犬も相手の犬も威嚇の表情をし同じ状況ですと、そのままでは喧嘩になりますので、退避をすることが望ましいので、犬の名前を呼び、飼い主の私の方へ呼び戻し、その場をこちらから譲り、退避しましょう。
双方が威嚇の表情をし、喧嘩になってしまわないよう、常に、飼い主の私のそばにいるように訓練しておくことも必要となりますし、ドッグランなどでは、リードをはずして遊ばせますので、常に自分の犬だけではなく、周りにいる犬たちの表情や、行動を確認しながら、喧嘩やトラブルにならないように十分注意してください。
警戒の表情の場合は、恐怖心から自分を守りたいという体制で、非常に不安な状態となっていることから、これ以上私に嫌なことをしないでください。これ以上そのまま同じことをすると噛み付きますよ・・のサインでもあります。このような場合は、犬が何に対して恐怖心を示しているかを見極めて、排除してあげることが大切です。
犬の恐怖心を一つずつ排除してあげることが必要なことですし、排除してあげることで、吠えたりすることも減っていくと思います。
たとえば、飼い犬に噛まれました。などの場合は、恐怖心からやむを得ず噛んでしまった・・という場合が多いと思われます。
たとえば、見知らぬ人が手を犬の頭の上から持っていった時に、警戒の表情をする場合があります。この場合は、犬が、手を頭の上から持ってこられるのが怖いと感じていることになります。ですから、見知らぬ人に、むやみに手を出さないでくださいね!と言う飼い主さんがおられる場合があるのです。
人は犬よりも目線が上ですので、犬によっては、最初から恐怖心のある子がいると思います。
更に、犬の頭を撫でることが、犬を喜ばせることだと思っている人が多いと思いますが、この警戒の表情をした場合には、犬にとって怖い!と感じているので、飼い主さんが注意を促していただくようお願いします。
警戒の表情をする場合は、その直前の行動が犬にとって怖い行動だということを理解しておいてください。
なお、犬によって違いはありますが、手を犬の頭の上ではなく、あごの下から手を持っていくことで、威嚇の表情ではなく、尻尾を振って友好関係を示す場合もありますので、飼い主の皆さんは、是非、犬の表情や態度を理解していただき、トラブルにならないようにしてください。
但し、家族に対してこれと同じような表情をする場合があります。
犬が留守番をしていて、飼い主さんが帰ってきた時など、嬉しくて甘えてる場合に、警戒の表情と似た表情などをする場合があります。ただしこの状態の時は、尻尾は激しく振ります。このような状態などについては、体全体をみて判断できるようによく観察してください。
我が家では、歯を見せて喜んでいるので、ニイニイしてるなどと言っています。
犬の行動や態度に対する注意点
目をそらす行動
犬同士が、ご挨拶などで、きちんと相手の目を見ている場合は、相手の犬より優位な立場であること、逆に相手の犬から目をそらしている場合は、相手に対して逆らいません・・というサインです。
犬がいたずらや、人に対して悪いことをして怒られたときなどに、目をそらして横を向きます。この時は犬自身が悪いことをして、まずい!と認識して、ごめんなさい・・これ以上叱らないで・・と言っている状況ですのでこれ以上叱ってはいけないんだと判断してください。
子どもさんの犬に対する接し方にも注意が必要です。
犬が好きな子供さんは、犬に対して、可愛い・・などと言って手を出してきたり頭を撫でてきたりします。
前述で述べさせた頂いたとおり、犬が警戒の表情をして、少し後ずさりしているような場合は、犬は怖いからこれ以上近づかないで・・のサインを出していますので、手を出すのをやめさせるなどの注意をしてあげてください。
更に、子供さんが大型犬などに抱きついたりした場合にも注意が必要です。頭を撫でられることは大丈夫であっても、犬が目をそらして横を向いているような状況になった場合は危険な状況である可能性があります。犬は子供さんがそばにいることに対して恐怖心が生まれ、そのままの状態ですと噛まれる危険性もあります。すぐに子供さんを犬から離してあげて、犬の恐怖心を取り除いてください。
犬の特徴などを出来る限り把握して、楽しい日々を過ごしてください。
その他の犬の嫌がる行動
緊張などから起こすパンティング(舌を出して ハア・ハアという行動)行動。
熱くもないのにパンティングをする場合は、緊張や不安な状態です。
口をもぐもぐさせる。
特に犬が体の中で触られたくない部分に触られている時などに起こります。
喧嘩をしたり大声を出さないで。
家族で喧嘩をしたりして大声を出したりすると、恐怖心から威嚇の行動をしたり、吠えたりして、やめて・・というような行動をとります。
まだ色々な行動があるようですが、我が家で感じた行動はこれくらいです。
まとめ
犬の嫌がる行動は、犬のストレスとなります。犬の嫌がる行動を少しでも多く理解し排除してあげることにより、トイプードルたちとの楽しい日々を過ごせるようになるはずです。犬と人との有効な関係を保ちましょう。
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